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忍者にまつわる雑学

忍者という存在は、神秘的な部分と身近な部分を併せ持っているといえます。フィクションではどちらかと言えば、忍者の神秘的な部分ばかりがクローズアップされることが多いのですが、忍者の身近な部分もまた素晴らしい知恵や経験が蓄積されているのです。

忍者に関する雑学・序論

忍者の存在は、フィクションだけでなく様々な分野に影響を与えています。私たちが普段気付かないで使っている物や言葉の中には、忍者が由来となっているものも数多く存在しているのです。

忍者と言葉

「言葉は生き物」と呼ばれるように、時代の変化に合わせてその様相を大きく変えるものです。そして忍者は仲間と意思疎通する手段を多彩に持っていたといわれています。忍者にしてみれば、たとえ自分が情報を持ち帰れなくても、仲間に情報の内容を伝えることが出来ればよいからです。そんな忍者の姿に着想を得て生まれた言葉や、忍者が実際に使っていた暗号などは現代にも残っています。

忍者と食

「衣食足りて礼節を知る」という言葉がありますが、忍者にとって食を追及することは必要不可欠な役目でした。それはグルメとしての意味ではなく、日々の食生活で体を養うことや非常時や任務中に摂れる食糧の開発と言う意味においてです。任務中の忍者は、いちいち米を研いでかまどでご飯を炊いたり、おかずを皿に盛ったりといったテーブルで食べるような食事を取ることが出来ないのです。その為、様々な簡易食料が発達していったのです。

忍者と文化

忍者は、民衆に溶け込むために様々な文化を知る必要があります。その過程で、文化の魅力に引き込まれる忍者が居たとしてもおかしくありません。また、忍者が独自に研究していた火薬調合法などは後の科学に大きな影響を与えたことも見逃せません。

忍者トリビア

忍者にまつわる雑学は、基本的に現代において役立つと言うわけではないものも多数含まれているのです。

長きに渡って忍ぶ忍者

忍者の中には「草」と呼ばれる任務に就くものが存在していたと言われています。草に当てられた忍者は、一般人を装い目標の土地に移住することになります。忍者としての素性を完全に隠し通し、現地の人間と交流し家族を作って溶け込んでいくことが最初の役目です。家族を持ち、完全に怪しまれないほどに現地に溶け込んだ草の役目は「情報収集」と「目標の消去」にあります。もし草自身が任務を完遂できなくても、生まれた子供にその役目が引き継がれ、子供の代で駄目なら孫、孫で駄目なら曾孫と代々に渡って草としての役目は引き継がれていくのです。

対忍者建造あれこれ

日本の城は、忍者の侵入を防ぐための仕掛けが凝らされています。忍者が入り込むと言うことは、重要な情報を持ち出すためだからです。持ち出された情報が敵や幕府の手に渡っては大変なことになるのは見えているので、様々な工夫を建設段階から行っているのです。例えば、現代にも残っているものでは「忍び返し」と呼ばれる塀の工夫があります。垂直な塀に対して直角になるように金属製の杭などを飛び出させておく工夫で、乗り越えようとすると杭が足に刺さってしまうと言うものです。他にも「犬走り」と呼ばれる通路の工夫があります。その名の通り、犬でないと通れないような狭さの通路になっているのですが、後ろに壁があるため灯りを向けると犬走りを通ろうとする者の影が壁に映りこむのです。他にも、歩くとキュッキュッという音が鳴るので誰が歩いているかを把握できる「鴬張り」など、万が一に忍者が侵入した場合のための構造が存在しているのです。

御庭番は忍者ではなかった!?

一般に、「御庭番」と言えば忍者のことだと考えがちかと思います。しかし、史実において御庭番が忍者であったという記録は存在していないのです。御庭番制度を作ったのは、徳川八大将軍である徳川吉宗とされています。初代将軍である徳川家康が雇い入れた伊賀忍者・甲賀忍者は同心として服部半蔵の指揮下で活動していたのですが、天下泰平の世においてはさすがの伊賀忍者・甲賀忍者も腕が鈍ってきていたことが理由にあります。また、代々徳川幕府の将軍は家康の直系か、尾張・紀伊・水戸の徳川御三家から選出されることになっていたのですが、吉宗の先代であった家継が夭折したことで家康直系の将軍が絶えたことも理由であると言われています。吉宗はいわば外様将軍で、家康の代から仕えてきたという意識のある伊賀同心・甲賀同心は扱いにくかったと考えられます。御庭番の実際の仕事は、城内の警備と情報収集活動で忍者と取り違えられるのも仕方ないと言えます。ただ、忍者と御庭番は例えるならスパイとミシュランの調査員ほどの違いがあります。忍者は場合によっては家族にも任務の内容を知らせないものですが、御庭番は遠国への調査を行う際には家族に何処に行くかなどを伝えていたようです。

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