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忍者と忍具

忍者の人気の秘密は、刀だけでなく手裏剣などの多彩な道具を使いこなすところにあります。忍者は創意工夫を凝らして作り上げた独自の道具を活用することで、遂行不能に思えるような任務をこなしてきたのです。そんな忍者独自の道具について解説していきます。

忍者の道具「忍具」を知る!

忍者の使用していた独自の道具は、現代では「忍具」と呼ばれています。忍具は、「徹底した現実主義者」であったといわれる忍者が揃えていた道具だけあって、複数の用途に使用可能なものやサイズが小さくなるような工夫が凝らされたものが数多くあります。

潜入に使用した忍具

忍者の基本的な任務は諜報活動です。場合によっては高い塀に囲まれた武家屋敷や堀で囲まれた城に潜入しなければなりません。高い塀を乗り越えたり、広い堀を橋無しで渡ったり、高い石垣を登攀したりするために忍具が活躍するのです。

追っ手と戦うための忍具

首尾よく潜入に成功し、任務を果たしても忍者は一息つけません。まごまごしていると、警備に見つかってしまい、命懸けの脱出劇を行わなければならなくなる危険性が出てくるのです。万が一そうした事態に陥った場合に備えて、忍者は戦闘用の忍具を幾つか用意しているのです。忍者刀や手裏剣で迫る追っ手を振り払い、巻き菱で追っ手を足止めして忍者は逃走のための時間を稼ぐのです。

その他の用途に使う忍具

忍者は任務によっては集団で行動することもあります。また、時間を掛けて進入経路を用意する任務もあります。そういった場合には仲間と連絡をとるための忍具や穴を掘ったり木を切ったりするための忍具を用意するのです。

潜入用忍具とは?

忍者の任務において、潜入は大きなウェイトを占めています。しかし、潜入先である屋敷や城は侵入者を拒む構造になっているのが普通です。その為、忍者は潜入用の忍具の開発を怠らなかったのです。

高い塀を乗り越える忍具

塀は外界と邸内の境界を明確に作る効果があります。塀を高くして、返しを付ければ簡単には侵入できなくなります。そんな高い塀を乗り越えるための忍具も幾つか存在しています。例えば鉤縄は、縄に引っかかると外れにくい工夫がされた鉤を付けた忍具です。遠心力を付けて塀の向こう側に投げれば、鍵が引っかかって塀を乗り越える足がかりが出来上がるのです。3m程度の高さなら、忍者刀を足場にして飛び越えるという方法もあります。また、折りたたんで持ち運びやすくした縄梯子なども塀を乗り越える手段として使用されます。

堀を乗り越えるための忍具

昔の城は、攻め込まれることを前提にした設計が施されています。城の回りの堀もその一つです。跳ね橋を城側からしか掛けられないようにしておけば、援軍が来るまで篭城できますし侵入者を寄せ付けることはありません。もちろん、忍者にしても「堀を乗り越えられませんでした」と帰って報告するわけには行きませんので、堀を乗り越えるための忍具を用意します。そこで登場するのが「水蜘蛛」です。漫画などでは木製の輪をかんじきの様に足に付けて水面を歩く忍具として登場しますが、人間を浮かせるだけの浮力を持っているわけはありません。水蜘蛛は、一種の浮き輪で輪の中心に座るようにして装着して、足ヒレのように蝶番で開閉する刃がついた下駄を履いて進む忍具なのです。水上でバタ足をするわけではないので音も立たず静かに進んでいけるのです。

石垣を登るための忍具

仮に堀を乗り越えたとしても、簡単に城内に入れるわけではありません。堀の壁面には石垣があり、城の周りは塀で囲まれているからです。つまり、水蜘蛛で堀を越えた忍者は石垣を登らなければ城内に侵入できないのです。もちろん、忍者も指を咥えて石垣を見ているわけではありません。石垣を登攀するための忍具を用意しているのです。もっともポピュラーなのが「手甲鉤」と呼ばれる忍具です。その名の通り、手に装着して使う鉤爪でXメンのウルヴァリンとかストリートファイター2のバルログのような感じになります。この鉤爪を石垣の隙間に打ち込むようにして登っていくのです。手甲鉤はロッククライミングで言うところのハーケンやピッケルの役割を果たすのです。場合によってはクナイを使って登ることもあります。

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