トップページ >> 忍者の能力 >> 忍者と武術

忍法と武術

格闘技ブーム繚乱の現代において、最強と謳われる格闘技は星の数ほど存在しています。格闘技ファンの間では、「投・極・打」の三拍子が揃っている総合格闘技が最強であると言われています。忍者が身に付けた武術は、この「投・極・打」の三拍子が揃ったものだったのか気になります。

忍者と武術について

戦国の世を生きた忍者にとって、武術は必修技能であったといっても過言ではないでしょう。忍者刀を使うにも、手裏剣を打つにも、武術的な素養を養っていなければならないのです。また、武術には「効率のよい体の使い方」を覚えられるという利点があります。忍者にとって、武術は忍術や兵法に匹敵する技能だったのです。

必須武術・忍者八門とは

忍者は、流派関係なしに共通の「忍者八門」と呼ばれる必修科目を持っています。この忍者八門には、武術や火薬の知識などが含まれています。忍者八門を習得すれば、どこに出しても恥ずかしくない一人前の忍者というわけなのです。

骨法術

骨法術は、日本に古来より相撲の原型として伝わっていた格闘技「手乞」にルーツを持つと言われる古流武術です。現代においては、プロレスラーが取り入れたことに脚光を浴びた武術です。骨法は「投・極・打」の内の打撃に重点を置いた格闘技で、掌底・浴びせ蹴りと言った独特の技を持っています。また、骨法の「骨」は「コツ」に通じ、徒手空拳での戦い方のコツを伝える武術であるとも言われています。

気合術

フィクションにおける忍者は時折「不動金縛りの術」と呼ばれる忍術を使います。この術の原理は念力などによるものではなく、相手の心の隙を突いて気迫負けさせる技なのです。気合術とは、金縛りなどの術を含めた「気」を使う技を纏め上げた武術です。気合術の中には「遠当ての術」と呼ばれる、遠距離の相手を触れることなく倒す技も含まれていて、この気合術を使いこなすことが出来た忍者はまさに超人であったと言えます。

剣術

戦国時代において、刀は切るものというより突くものであったといわれています。現在知られている剣術のほとんどは江戸時代に掛けて完成されたものであると言われています。忍者が学んでいた剣術は、戦国時代発祥のもので確実に相手を仕留めるためのものがほとんどであったと考えられています。

槍術

戦国時代は、剣士よりも槍使いや弓使いを讃える風習がありました。徳川家康が「海道一の弓取り」と呼ばれていたのもこの風習に起因しています。槍は刀よりもリーチがあり、突くだけでなく長さを活かして相手を叩き伏せることが出来るので、重宝されていたのです。槍の利点や欠点を理解する上で、忍者が槍術を習得していったのは必然であると言えるでしょう。

手裏剣術

手裏剣術は、忍者にとって必須の技術であったことは疑いようの無いことです。相手と鍔迫り合いすることなく、一方的に相手を打ち倒すことが可能である手裏剣術は、武士道の精神からすればあまり詳らかに出来るものではなかったと言えます。手裏剣術を平行して教える剣術流派もあったものの、忍者がメインで使っていたことには変わりないのです。

火術

忍者は、火薬の調合法や火薬を使った道具の開発に余念が無かったといわれています。火術はそういった、忍者独自の火薬学を伝えていく分野なのです。

遊芸

遊芸は、いわゆる軽業などの芸を教える科目です。忍者の特徴でもあるアクロバティックな動きを学ぶための分野で、時代の変化で食い詰めた忍者が大道芸人に転身する時にこの遊芸が活かされたとも言われています。

教門

教門は、いわゆる一般常識などの市井に溶け込むための知識を学ぶための科目です。忍者は常に忍び装束をまとっているわけではなく、町人として潜入することもしばしばありました。その為、町人としての一般常識を身に付けることは絶対的な必須科目だったのです。

現代における忍者の武術

忍者が学んでいた武術は、時代の変遷と共に「相手を倒すための技術」から「武術を通して人間形成を行う」武道へと変化していきました。そして、外国との交流によって「忍者」の存在が広まっていったことによって、格闘技にも大きな影響を与えていったのです。

現代における「忍術」

現代では、「忍術」は日本発祥の総合格闘技として扱われています。忍者八門のうち、槍術・気合術・火術・遊芸・教門が抜け落ち、代わりに柔術などと結びついたものが現代の忍術となったのです。現代学ぶことの出来る忍術には、戸隠流や甲賀流があります。

アメリカにおける忍術

1980年代にニンジャブームが起きたアメリカでは、「忍者の使う神秘の武術」として忍術が普及していきました。アメリカで普及した忍術は、柔道や空手などの日本武道を折衷して編み出されたものや、日本に渡って戸隠流などを学んできた正統派のものが入り乱れているようです。中には中国武術やニンジャ映画を折衷したものまであり、いかに「ニンジャ」がアメリカ人の心を掴んだかが伺えます。総合格闘技の大会では、これらのアメリカ忍術を学んだ選手が出場したこともあり、格闘技としての「忍術」の認知度は日本人が思っているよりも高いのです。

このページの先頭へ

マイナー忍術を知ろう忍者と忍術忍者と修行|忍者と武術|

忍者とは忍者の道具・衣装忍者の能力伝説の忍者忍者にまつわる雑学

このページをブックマークする